教員紹介
富田 涼都(とみた りょうと)
1979年東京都生まれ。静岡大学准教授。
学位:博士(環境学)。資格:専門社会調査士(第001475号)。
研究分野:環境社会学、環境倫理、科学技術社会論。
研究のテーマを一言で言えば、「よりよい自然と人間のかかわりを現場の社会から考えること」です。もう少しややこしく言えば、技術や制度の開発、文化や価値の醸成などによって人と自然の関係性を<耕し>(Cultivate)て、人間と自然の共生と人間と人間の共生による環境正義を実現し、人と自然の関係性を<再生する>(Regenerate)にはどうしたらよいかを研究しています。大学では生態系などを学ぼうと理系の学生として入学しましたが、環境社会学に出会い、今に至っています。生態学をはじめとする自然科学とのコラボレーションを多く経験してきました。そして、調査フィールドとしては不思議と湖に縁があります。
主な研究
- 自然再生事業における環境ガバナンス(霞ヶ浦、アザメの瀬、三方五湖)
- 自然との触れ合いや価値づけについての市民参加型調査(綾町、三方五湖)
- 自然資源管理とガバナンス(三方五湖、駿河湾、浜名湖など)
- 静岡県内の在来作物の保全と継承(静岡県内各地)
- 自然にかかわるローカルノレッジや関係的価値の動的継承の場としての放課後の再編成(三方五湖、泰阜村)
- 地方自治体における鳥獣害の政策と技術の選択過程(福井県嶺南地方、広島県内)
- 公共政策としての自然環境ガバナンス(福井県嶺南地方)
研究内容はこちらもご参照ください。
所属学会
経歴
学歴
1998年3月 東京都立青山高等学校 卒業
2002年3月 東京農工大学農学部地域生態システム学科 卒業
2004年3月 東京農工大学大学院農学研究科共生持続社会学専攻修士課程 修了
2008年9月 東京大学大学院新領域創成科学研究科社会文化環境学専攻博士課程 修了
博士(環境学)取得
職歴
2006年4月 日本学術振興会 特別研究員(DC2)(~2008年3月)
2008年4月 都留文科大学 兼任講師 文学部(~2008年9月)
2008年10月 東京農工大学 非常勤講師 農学部(~2009年3月)
2008年10月 東京大学 客員共同研究員 大学院新領域創成科学研究科(~2009年4月)
2009年5月 東京大学 特任研究員 大学院総合文化研究科(~2009年7月)、大学院農学生命科学研究科(~2009年11月)
2009年10月 立教大学 兼任講師 社会学部(~2010年3月)
2009年12月 東京大学 特任助教 大学院農学生命科学研究科(~2010年3月)
2010年4月 静岡大学 助教 大学院農学研究科/農学部(~2015年3月)
2015年4月 静岡大学 准教授 大学院総合科学技術研究科農学専攻/農学部(~2023年3月)
2020年10月 岐阜大学大学院連合農学研究科(博士課程)指導教員資格取得(マル合)
2023年4月 静岡大学 准教授 大学院山岳科学技術研究院/大学院総合科学技術研究科農学専攻/グローバル共創科学部(現在に至る)
主な委員歴
- 「野生生物と社会」学会 副会長(2023~)
- 「野生生物と社会」学会 理事(2014~2020, 2023~)
- 日本生態学会 生態学会誌編集委員(2020~)
- 「野生生物と社会」学会 学会誌編集委員(2012~)
- 環境社会学会 理事 (2017~2019, 2021~2025)
- 「野生生物と社会」学会 学会誌副編集長(2017~2023)
- 環境省 ニホンジカの保護及び管理に関する検討会委員(2025~)
- 三方五湖自然再生協議会 委員(2011~)
- 対馬市 域学連携地域づくり実行委員会 委員(2013~2017)
- 静岡大学ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン推進室ジェンダーバランス部門長(2025~)
経歴の詳細はresearchmapのページをご覧ください。